家計管理

マネーフォワードと家計簿の違い

マネーフォワードは家計簿アプリとされていますが、家計簿とは大きく異なる機能が追加されています。各種口座やキャッシュレス決済と紐づけされた自動記帳が最も大きな効果ですが、それに加えて家計の状態をフロー面だけでなく、ストック面も組み合わせて把握することができることを強調したいです。

家計簿がお小遣い帳だとすれば、マネーフォワードは、その家庭ごとの貸借対照表、損益計算書を作成してくれると言ってよいと思います。会計の世界で言えば、単式簿記の世界から複式簿記の世界に移行しているようなものです。

もちろんマネーフォワードが個人が行うことですから、現金決済など記入漏れすることもありますので、完全な記帳ができるわけがありません。ただ、それでもよいと思っています。

まず、第1にマネーフォワードではATMで出金した現金の額から現金取引による支出を差し引いていくという手法が取られています。その結果、最終的に手元にないが、マネーフォワード上現金として計上されている金額を記帳漏れとみなして、どんどん次に進めていくことができます。

第2に、現在の資産や負債がしっかりとマネーフォワードに紐づけさえされていれば、日々の記帳に漏れがあったとしても、ある時点での財産や負債の比較を行うことにより、その期間の収支を導くというアプローチで家計を把握することも可能です。

以上はフローとしての家計の把握ですが、資産が積みあがるにつれてストックの把握も重要となります。全体としてのストックそのものの時価を一覧性をもって把握することができるツールは家計簿には期待することはできません。マネーフォワードのようなアプリの独壇場となります。また、過去からのストックの推移の分析ということも可能となっています。

以上の機能を使うためには、マネーフォワードの無料版では力不足です。無料版ではデータの保存期間が1年に限定されていますし、資産の内訳や推移の推移も表示されません。自分自身は有料版のサービスを5年以上使用しています。100%厳密な記帳をしているわけではなく、抜けもあるのですが、家計の管理という点では、昔行っていたレシートを張り付ける家計簿での管理からは、天と地ほどの改善を実感しており、年間6000円を惜しいと思ったことはありません。もしこのサービスに出会えていなかった場合の逸失利益は相当なものであったと実感しています。

あくまで個人の分析と感想ですが、ご参考にしていただければうれしいです。

 

 

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ひみえし
ひみえし
中年会社員。妻と1男1女の4人家族。 2級FP。投資、家計管理、情報発信など個人としての生活力の向上に取り組んでいる。