私立中学に入学すると様々な費用が発生します。その際、親として判断に迷うのが寄付金です。一口〇万円、〇口以上の支払いをお願いしますというやつです。寄附金である以上、払うか払わないかはあくまで任意なのですが、こうした寄付金があることわかった上でその学校を受験しているし、親として何もしなくてよいのかなど、色々と悩んでしまいます。
このため、実際に皆さんがどうしているのか、ネットで調べてみましたが、当然払うでしょという人、任意だから払わないし、払わないこともデメリットもないよという人様々でした。どちらの考え方もよく分かります。
払う、払わないをスパっと決められない人にお勧めなのが、入学時に寄付はせず、実際に子供が学校に入り、この学校であれば寄付してもよいと判断してから、寄付するというものです。そして寄付のタイミングを延ばすことにより、税制の寄付金控除の対象とすることができるので、親の負担は大幅に減ります。
この点を親切に記載している学校もありました。
「〇〇中学校1年生の保護者の方へ ご子息がご入学された年の12月31日までの寄付につきましては、原則として、「入学と相当の因果関係のあるもの」に該当するとされ、寄付金控除の対象になりません。従いまして、〇〇中学校1年生の保護者の方々には、1月以降に募金へのご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。」
とても分かりやすく、潔い案内ですね。
翌年1月以降に寄付を延ばすということで、寄付金控除の対象となります。その学校が控除の対象となるかどうかは個別に確認する必要がありますが、多くの場合支払った寄付金について、税額控除とすることによりその約4割が確定申告で返ってくるということになります。20万円の寄付金支払なら約8万円の還付です。
入学もしないうちから、もやもやを抱えながら何となく求められた口数を払うというのであれば、寄付金控除の対象となるタイミングまで待った上で、その学校に寄付してもよいと判断した上で、気持ちよく、かつお得に寄付金を支払うという選択肢もあるよということでご紹介しました。